こんにちは。たきこ(@butaon_takiko)です。
新型コロナによって外出自粛要請が出ている最中、新しい演劇を目の当たりにしたので、感想を綴っていきます。
リモート朗読音楽劇「エデンの東のそのまた東」ライブで観ました!
試みとして、とても面白かったです。
いろんなことを思ったのですが、例えリモート&映像越しだとしても、「ライブ」に意味はあるんだなぁと実感しました。
改めてブログに綴ります!#エデン東東 https://t.co/dJSKAmGWvz— たきこ@舞台の恩返し (@butaon_takiko) April 28, 2020
朗読音楽劇「エデンの東のそのまた東」 概要
公演日時・2020年4月28日21時開演
劇場・YouTubeチャンネルeden 2020
出演・千田阿紗子 法月康平
脚本演出・菅野彰
作曲・浅井さやか
動画配信サポート・相川博昭
意味のある試み
2人がそれぞれ別の場所でカメラの前で配信をし、朗読とアカペラの歌を用いつつ物語を進めていく形でした。
何より新しい試みとして、とても良かったし意味のあるものだったと思います。
映像越しの演劇でも「ライブ」に意味がある
映像越しだから正直いつ観ても変わらないでしょ、と思っていたのですが、演劇の特徴でもある「ライブ」感が、映像越しでも伝わってきました。
「ライブ」であると思うだけでなんとなく、今、役者さんや他の観客の方たちと同じ時間を過ごしているんだなという実感が強く感じられます。
これは例えば、のちに配信されたものを見るのでは、感覚は違ったと思います。
映像と同時に観客のチャットやコメントが観られるのも面白かったですし、これも要素の1つだったかもしれません。
映像演劇ならではの演出や技術
カメラの前で前後に動くことで、抑揚が表現されるんだなぁと思いました。
一方でアップになってしまうと、ちょっと違う意味でおもしろくなってしまったり使い所が難しそうだな…という気もしました。
また、カメラに手を近づけたり、あえてフレームアウトしたりするのは、演劇らしさを感じて面白かったです。
音楽やBGMが無かったのは、技術的な問題なのか分かりませんが、私はあった方が良いのではないかと思いました。
音楽劇ということもあり、ハモリで歌う試みもありましたが、なかなか大変そうだなぁ。。というのが正直なところでした。
あとは、役者側にも配信環境が揃ってないと大変だなーと思いました。
少なくとも、マイク、カメラ、イヤホン、PCなど液晶画面、ネット環境は必須ですし、
背景に意味を持たせないこと、大きな声量を出しても問題のない環境、明るさを確保する機材なども必要になると思います。
小劇場演劇で活躍されている方ほど、どうしてもこれらを揃えるのはなかなか一苦労ではないかなとも思いました。
今後は、自分である程度は必要機材を揃えるのがマストになる時代になるのでしょうか。
観客の環境
どんな環境で見てほしいかを明確にしてしまっても良いのではないかと感じました。
1ベルアナウンスも軽く触れる形でありましたが、映像演劇こそ観劇前のアナウンスは必要なんじゃないかなと思いました。
スマホはサイレントモードにしてくださいね、とか。
電気は暗くしてくださいね、とか。
出来ればヘッドホンかイヤホンで聞いてくださいね、とか。
自宅で見ると集中しにくかったりしますし、どのみち最終的には観客が観る環境をつくるしかないので、その指針やオススメを示すのはアリではないかなと思いました。
さいごに
今回のリモートライブ上演にまつわる試行錯誤すること自体が、もはや演劇であるようにも感じました。
ニコニコ動画の生配信などでも既に似たようなことはやっていた気もします。
ですが外出自粛の時世に追われたからこそ、演劇が演劇のままで、映像と相乗効果を持って関わることができたのかなと、わくわくする観劇体験でした。