こんにちは。たきこ(@butaon_takiko)です。
舞台業界に限らず、多くの企業で求められている「働き方改革」。
働き方改革とは、
- 働き手を増やす
- 出生率の上昇
- 労働生産性の向上
この3つが掲げられています。
今回は舞台裏方の世界に身を置いている私が出来ることは何なのかを、考えてみます。
1,働き手を増やす
1,定年を延ばす
既に取り組みが始まっている企業もありますが、65歳から75歳に引き上げたり、定年後に契約社員・嘱託社員として働いたり、むしろ定年を自分で決めて働くのも一つだと考えます。
定年を迎えても働きたいと思っている人が働けない、という状況は1番もったいないと思います。
2,子どもを増やす
これは後ほどの「出生率を増やす」で深く考えてみます。
3,女性の活躍を増やす
既に舞台業界全体で、女性スタッフがかなり増えています。
私の周りでは、子育てしながら舞台の仕事をしている女性は数えるほどしかいません。
しかし!子育て×舞台の仕事をしている女性たちの印象は・・・
- 皆さん大変そう。。
- 元々とても仕事が出来る人なので、周りからの信頼がある
- それでも。。時短で早く上がるとなると他の人との不公平感が出てしまう
これからもさらに女性スタッフは増えていくと思いますが、子育てしながらでも働ける環境の整備や、時間と場所に縛られにくい働き方を設けることは、本当に急務だと思います。
4,外国人労働者を増やす
国際演劇祭など外国からカンパニーが来日することも増えています。
スタッフの国際交流もあって良いですし、翻訳アプリなども充実しつつあるので、言葉のハードルはこれからもどんどん下がっていくと思われます。
2,出生率の上昇
次に、「出生率の上昇」について考えてみます。
出生率が下がっている理由は調べてみたところ、大きく3つの低下が原因のようです。
- 結婚率の低下
- 晩婚化による出生率低下
- 夫婦の出産数の低下
全てを考えると話が広がりすぎてしまうので、
あくまで今回は、舞台業界と重ねて考えられる
「女性が子どもを産んでも働きやすい環境」
こちらに焦点を絞って考えていきます。
1,託児施設を利用しやすくする
保育園に入れるかどうかも分からないのでは、仕事をしたくても出来ない状況が生まれてしまいます。
ここでは一つだけ、舞台×託児で思いついたことを書いていきます。
最近では、公共劇場の公演時に託児できるサービスがあります。
この託児サービスが常に営業されて、劇場で働く人や近隣の人たちも利用できる託児施設になったらとても便利だと思うのです。
貸し館メインの場合は、いっそ貸し事業の無い時期や時間を託児空間にしてしまうとか。
劇場は、劇を上演するためだけの場所である必要はありません。
東京は日本の中でもダントツに劇場が多いですし、舞台芸術も集中しています。
東京の劇場こそ、託児サービスの一端を担えるんじゃないかなと思うのです。
2,家事の負担を減らす
最近では、家事負担を減らす家電や、家事代行サービスも増えてきています。
ですが、経済的に高くつくのが難点ですね・・・
他の解決策としては、夫やパートナーの協力を得るとか、最低限の家事が出来ればOKにするメンタルを持つなどでしょうか。
この部分については、舞台業界で考えるというよりは、個人で取り組む問題になるのかなと思います。
3,費用補助の活用
結婚や子育てでは、出産給付金を始めとする費用補助制度が様々にあります。
しかし、給付金の情報を調べて得たり、実際に手続きをするのが手間だったりしますよね。
費用補助についても、舞台業界といよりは個人で取り組む問題になってくるように思います。
このブログでも、得たことをなるべくシンプルにまとめる記事を書いていきます。
こんな記事をまとめてほしい!などありましたら、コメントやTwitter(@butaon_takiko)で一言でもご意見をください!ブログ記事にいたします。
4,多様な働き方を受け入れる(時間変動編)
一部の企業では既に取り入れられていますが、時間変動性の働き方の種類が増えつつあります。
時短、フレックス、裁量性、業務委託など・・・
これらは経理や人事など管理する側が大変でなかなか導入しにくいのだと思います。一つの会社で導入するとなると、部署によって出来る・出来ないの差が出てきてしまうのも不公平感が出ます。
舞台業界の中でも、カンパニースタッフ・劇場管理の2つだけでも状況は全く異なります。
一番大きな課題は、「時間拘束が長いこと」だと考えていますが、改めて別記事で考えをまとめます。
5,多様な働き方を受け入れる(在宅編)
副業解禁となった現代、少しずつ「在宅ワーク」や「テレワーク」が増えてきています。
個人的に思うのは、パソコンで出来る仕事のほとんどが、セキュリティやネットワークの問題はあるものの、自宅や場所を問わず出来ることだと思います。
図面作成、資材調達など、「舞台に入る前に出来ること」の仕事は、多様な働き方がしやすいのではないかなと考えています。
舞台に関係して出来そうな在宅の仕事や、限られた時間で出来る舞台の仕事は別途まとめます。
3,労働生産性の向上
最後に、「労働生産性の向上」について考えていきます。
ビジネス書や実用書では、時間の使い方や能率良い仕事の知識などがたくさんまとめられています。
パッと思いつくところでは・・・
- 得意なことは得意な人に任せる
- 朝型で集中して仕事をする
- 運動と休息を取り入れる
- ペーパーレス
- 質の良い睡眠を取る
このトピックについて思うのは、
「個人や環境によって生産性の上げ方は異なる」
ことだと思います。
しかし、人によって異なる方法を受け入れようとするほど、管理が出来なくなっていきます。
ただ一つだけ万人に共通する、効率よく働ける環境は、
「健康でいること」
だと思います。
例えば、会社の研修で健康について取り上げるのは、万人に共通することなので有意義です。
ただ「労働生産性の向上」については、現状は個人の工夫に任せるしかないかな・・・と思っています。
舞台業界に共通するような「労働生産性の向上」について考えることは、私の課題の1つです。
働き方改革×舞台業界で考えてみた。のまとめ
ざっくばらんではありましたが、私が思う働き方改革×舞台業界について、書いていきました。
働き方改革で掲げられていたのは、この3つでした。
- 働き手を増やす
- 出生率の上昇
- 労働生産性の向上
私はこの3つに共通する1番の解決策は、
「多様な働き方を受け入れること」
だと今回の記事で発見できました。
女性だけでなく、高齢者や外国人も含めて万人に共通する内容だからです。
多様な働き方を受け入れるのは、経営者など管理する側がとても労力のかかることです。
良い状態で長く舞台業界が続いていけるように、私もこれからさらに考えを深めたり行動して、1つでもアクションを増やしていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。